日本の企業は株を持ってるだけで配当金だけじゃなくお礼の品も受け取れると聞いたぞ?
それは株主優待のことだね。その企業の株を規定数保有しているだけで優待品という物をもらうことができるんだ。
お金もいいけど物も嬉しいな。どんなものがもらえるんだ?
それは企業によって違うけど、クオカードとか、その企業の出す商品の割引券やカタログギフトを出すところもあるね。
クオカードなんてどこでも使えるしありがてえじゃねえか。なんだか優待品を受け取りたくなってきたぜ!
じゃあ今回は株主優待について解説していこうか。株主優待はとても魅力的だけど、注意しなければいけない点もたくさんあるから、しっかり理解したうえで株主優待を受けてるようにしよう。
株主優待とは
株主優待とは、企業が設定する権利付き最終日まで規定数の株を保有していることでもらえる企業から株主へのお礼の品です。
企業の株を保有して受け取れるものといえば分配金が思い浮かぶことと思います。株主優待は実際にその企業が扱う物だったり、その企業が扱う商品の割引券だったり企業に関連するものを受け取れることが魅力の1つです
好きな企業の株を保有しているだけでその企業の商品券などを受け取れます。お気に入りの企業の優待品は気になってしまいますよね
実際にどんな物がもらえるのか、株主優待のメリット
では実際に株主優待のメリットともいえる優待品にはどのようなものがあるのか見ていきましょう
- クオカード
- 自社製品や、自社サービス等の割引券
- カタログギフト
- 電子マネー
- 飲食券
優待品はざっと見てこれだけの物があります。クオカードや電子マネーなどは使える範囲が広いのでとてもお得感がありますよね。自分の好きなものが選べるカタログギフトなんかも人気の優待品の1つです
また、他では手に入らない株主優待限定の物があったり、株主向けのイベントが開催されることもあるので優待情報はこまめにチェックをしていきたいところです
このように優待品を見ると、毎日の生活を豊かにしてくれる物がたくさんあり、株主優待が人気の理由がわかります
分配金だけでなく、実際に企業の製品やサービスがもらえることもお得感があって嬉しいですよね
企業側にもメリットがある
ちなみに株主優待は私たちのような投資家だけにメリットがあるようにも思えますが、企業側にもしっかりとメリットがあります
株主優待で自社の製品を使ってもらうことで宣伝効果もありますし、優待があることで自社の株を買ってもらう事にもつながります。また長期保有株主に優待を配ることで、安定した長期保有株主を増やすことができます
このように企業側にもメリットのある株主優待なのでどんどん活用していきたいところです
株主優待のもらい方
それでは株主優待の受け取り方を解説していきます
まずは証券口座を開設しましょう
企業の優待情報は証券口座からでも調べられます
優待は企業が設定する期限まで保有している必要があります
期限まで株を保有したら、あとは優待が届くのを待ちましょう
このような手順を踏んで株主優待はもらうことができます。詳しく見ていきましょう
STEP 1 証券口座を開設する
企業の株を買うには証券口座を開設する必要があります。証券口座はたくさんあり初心者の方は悩んでしまうかもしれませんが、おすすめは手数料も安く商品も豊富なネット証券です
当サイトでもいくつかの証券口座の特徴を紹介しているので、口座選びの参考にしてみてください
ざっくりネット証券をあげると以下になります
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券
- SBIネオモバイル証券
- LIN証券
ほかにもたくさんのネット証券はありますが、上記の証券口座はどれを開設しても間違いではないので悩んでいる人はこの中から探してみるのもいいかもしれません
楽天証券について詳しく知りたい方は上記の関連記事を読んでみてください。楽天証券はコースによっては手数料も0円で購入することができるので余計なお金をかけずに優待を受け取ることができます
ちなみに私もメインで使っている証券口座です^^
マネックス証券もネット証券では人気の証券口座です。ただ日本株の売買手数料が他と比べると高いというデメリットがあるので優待目的で口座開設をするにはおすすめできません。総合的に見れば銘柄を分析する際の超優秀ツールが使えるようになるなどのメリットもあるので、投資をするなら開設しておきたい証券口座です
SBIネオモバイル証券は1株から投資ができる証券口座です。小額からの投資に優れているので、資金がない人はこちらの口座開設をサブの証券口座として開設しておいてもいいと思います
LINE証券もSBIネオモバイル証券と同じように1株から投資ができる証券口座です。こちらの証券口座はお得なキャンペーンがあったりする面白い証券口座です。こちらもサブの証券口座としての活用がおすすめです
個人的におすすめな証券口座は楽天証券とSBI証券です
当サイトで楽天証券の口座開設の手順も解説しているので、もし口座開設が不安だという人は参考にしてみてください
ちなみに、SBI証券に関しては記事がないので簡単に解説させていただきますと、ネット証券利用者数No.1の証券口座です。手数料が安いのはもちろんのこと、銘柄数も多く人気の証券口座です
どうしても決められないという人はSBI証券の口座を開設しておけばまず間違いはありません
STEP 2 欲しい株主優待品を見つける
証券口座を開いたら自分の興味のある株主優待品を探してみましょう
この記事では楽天証券の実際の画面を見ながら株主優待の探し方を解説していきたいと思います
楽天証券にログインしたら上のメニューバーから国内株式を選択します
表示されたメニューから株主優待を選択します
するとこのようなページに移動します。ここで株主優待を確認することができます。左に検索条件を指定できる場所があるので自分の好きな条件で株主優待を探してみましょう
STEP 3 欲しい株主優待の企業の株を期限までに買う
最初に株主優待を受け取る上で最低限知っておきたい用語を3つ解説しておきます
権利付き最終日…優待がもらえる権利を得ることができる最終売買日
権利落ち日…この日以降に株を購入しても優待をもらう権利は得られない
権利確定日…株主優待をもらう権利が確定する日
この3つの用語は株主優待投資をする上で欠かせないので覚えておきましょう
気になる株主優待の商品が見つかったら企業の設定する期限までに株を保有していないといけません。これが権利付き最終日です。そうすることでその2日後にある権利確定日に株主優待をもらう権利を得ることができます
実際の企業を例に、先ほどの画像トップの【JT(2914)】を見ていきましょう
こちらがJTの株主優待のページです
権利確定日12月末となっていることがわかります。これは12月の末に権利確定日があるということを示しています
12月末の31日は大晦日で株式市場は休みなので、12月30日が権利確定日となります。その2日前の権利付き最終日に株を持っていることで権利確定日に株主優待をもらう権利を得ることができるのです
同じような言葉が出てきてごちゃごちゃしてしまいそうですが、理解できたでしょうか
12月26日 | 12月27日 | 12月28日 | 12月29日 | 12月30日 | 12月31日 |
---|---|---|---|---|---|
(日)休 | 権利付き最終日 | 権利落ち日 | 権利確定日 | (大晦日)休 |
JT(2914)の例でいくとこのような流れになります。
権利落ち日になったら株を売ってしまっても問題はないから安心してね
そして権利付き最終日には注意しなければいけない点もあるので、そこも理解しておきましょう
例えば権利確定日が1月末の銘柄があったとします。
ということは1月31日が権利確定日という事になりますね。しかしこの1月31日が月曜日だった場合、土日を除いた2日営業日前が権利付き最終日という事になります
1月25日 | 1月26日 | 1月27日 | 1月28日 | 1月29日 | 1月30日 | 1月31日 |
---|---|---|---|---|---|---|
権利付き最終日 | 権利落ち日 | (土) 休 | (日) 休 | 権利確定日 |
上記の表のようになるので、ここは間違えないように注意しておきましょう
それでは、いよいよ最後のステップです!
STEP 4 期限まで株を保有、優待が届くのを待つ
権利が確定したら、後は優待品が届くのを待つだけです
ただ、権利が確定してからすぐに発送されるわけではないので気長に待ちましょう。大体、権利確定日の2、3か月後に発送されることが多いです
株主優待の注意点
いいことだらけの株主優待ですが、注意点もあるのでそちらも解説していきたいと思います。
- 株価下落による、優待以上の損失を受ける場合がある
- その企業が投資先としても魅力的かも見極める必要がある
- 株主優待の内容が改悪される場合がある
- 株主優待をもらえる条件を満たしていない場合がある
1つずつ見ていきましょう
株価下落による、優待以上の損失を受ける場合もある
株主優待による利益よりも、株価下落による損失の方が遥かに大きいのでそこを注意しながら株主優待を取りにいかないといけません
よくある株価の動きとしては、権利付き最終日が近づくと株価は上がる傾向にあり、権利落ち日になった途端株価が下がるというものです。なぜこうなるかというと、皆株主優待の権利が欲しいので権利確定日が近づくと株を買う人がいて、権利を得たら株を売る人がいるからです
この流れでいくと、単純に株主優待だけを狙って権利付き最終日付近で株を買うことで、権利落ち日に株価の下落を受けてしまい損をしてしまう恐れがあるんです
なので株主優待を受けたい場合は株を買うタイミングなども気を付けないといけません
その企業が投資先として魅力的かも見極める必要がある
企業に投資をする場合は株主優待目的だとしても、投資先として魅力的かどうかも考えて投資をすることが大切です。業績が悪い企業に投資をしてしまうと、株主優待はもらえたとしても、将来的に株価が下がったり、最悪業績の悪化から優待がもらえなくなる場合もあります
最低でも企業の売上高や営業利益などを確認するだけでも大まかな成績がわかりますし、保有資産の状況なども確認しておくことで、借金だらけではないかなど企業の将来性についても考察していけます
優待は豪華だけど本当にその企業に投資をしても大丈夫か、自分なりに判断してから購入するようにしましょう
株主優待の内容が改悪される場合がある
業績の悪化や、株主が一定数集まったからなど、理由は様々ですが株主優待の内容は突然変更される場合があります。内容が良くなれば問題はないのですが、内容が悪くなってしまう場合が多いので注意が必要です
例えば、その企業の株を100株以上保有している人に1000円分のクオカードを出す優待があったとします。しかし突然優待の条件が、200株以上保有者に1000円分のクオカードに変更されてしまうこともあるです
自分が狙っている優待内容が突然変更されることもあるということを理解して株主優待投資をしていきましょう
株主優待をもらえる条件を満たしていない場合がある
企業により株主優待がもらえる条件は様々です
株の保有数によって優待内容が変わってきたり、株の保有期間を優待の権利を得る条件に定めている場合もあります。自分が取りたい優待はどうすれば権利を得られるのか、企業のページを確認してしっかり条件を満たすようにしましょう
まとめ
いろいろ言ったけど、最後に大切なところをまとめて終わりにしようか
株主優待とは企業から株主へのお礼の品のことであり、企業が設定する権利付き最終日までに株を購入すること株主優待を受け取る権利を得られます。株主優待を取りたい場合はその企業が投資先として魅力的かも分析して投資するようにしましょう。
注意事項さえ気を付けながら行えば株主優待投資はとてもお得でいいものです。購入タイミングも計りながら行うことで、株価の値上がり益と優待を取ることも可能なので、この機会に株主優待投資を始めてみてはいかがでしょうか^^
コメント