楽天レバナスとかいう、日々の値動き2倍の投資信託で一攫千金狙うぜ!
楽天レバナスはとてもいい商品だと思うけど、注意点を知らずに運用すると、痛い目を見ることになるからよく理解して運用しなければいけないよ。
買って持っておけばいいんじゃないの?
もちろんそうなんだけど、どんな値動きをする商品なのか、運用する際の注意点なんかも理解しておくことで、リスクを減らしながら上手に運用することができるんだ。
そう言われると、ざっくり値動きがすさまじいという事しかわからないな。
じゃあ今回はレバレッジ商品のについての注意点や私があまり人におすすめしていない理由を解説していこう。
今回は新しく登場して信託報酬も安い【楽天レバレッジNASDAQ-100】を例にして解説をしていきたいと思います
レバレッジ商品に投資をしてみたいと思っている人は、是非最後まで読んでレバレッジ商品の注意点などをよく理解してから投資するようにしましょう
楽天レバレッジNASDAQ-100とは
楽天レバレッジNASDAQ-100はNASDAQ-100指数(米ドルベース)の値動きに対して概ね2倍程度となることを目指して運用するレバレッジ型投資信託のことです。通称楽天レバナスと呼ばれています。
NASDAQ-100指数とは、米国のナスダック市場に上場している銘柄のうち、時価総額の大きい金融を除く100社の株式で構成される株価指数です。
通常の2倍程度の値動きを目指すことで、上昇相場では普通の投資信託よりもかなり効率的に資産を増やすことができます
一方的な上昇局面では2倍以上の値動きも狙える
これはどういうことかというと、NASDAQ-100指数が基準日の次の日に株価10%増加したとします。するとレバレッジがかかっているレバレッジNASDAQ-100指数は20%上昇することになります
これは何となくわかりますよね。しかし、下落することなく上昇だけした場合は、2倍以上の値動きをする場合があるのです
簡単に表にしてみましょう
基準日 | 1日目 | 2日目 | |
---|---|---|---|
NASDAQ-100指数 | 100 | 110(₊10%) | 120(₊20%) |
レバレッジNASDAQ-100指数 | 100 | 120(₊20%) | 141.8(18.2%) |
ざっくりと、このような値動きになります。このように、2日続けて上昇した場合や、上昇が続く局面では複利の効果を活かしながら大きく株価が上昇するという特徴があります
これは下落局面にもいえることで、一方的に下落が続く局面では、損失は2倍にはならないのです。もちろんレバレッジがかかっていない方が損失は抑えられるので、そこは勘違いしないようにしましょう
基準日 | 1日目 | 2日目 | |
---|---|---|---|
NASDAQ-100指数 | 100 | 90(-10%) | 80(-20%) |
レバレッジNASDAQ-100指数 | 100 | 80(-20%) | 62.2(22.2%) |
これがレバレッジ商品のメリットで、日々の動きが2倍になるだけでなく、単純な上昇局面では更なるパフォーマンスを発揮してくれるのです
楽天レバレッジNASDAQ-100の注意点
それでは続いて楽天レバレッジNASDAQ-100の注意点について解説していきます。上記に挙げたようなリターンを狙うにはそれ相応のリスクを背負わなければいけません。
私がレバレッジ商品をおすすめできない理由というのは、この注意点をよく理解せずに運用している人が多いからです。レバレッジ商品を運用する場合は、注意点をよく理解して、納得したうえで運用するようにしましょう
横ばいの局面では基準値よりもパフォーマンスが落ちてしまう
楽天レバレッジNASDAQ-100は株価が一定の範囲内で上昇と下落を繰り返した場合、基準値よりもパフォーマンスが落ちてしまうという注意点があります。わかりやすいよう、画像を見てみましょう
このように、一定の株価の中で上昇と下落を繰り返すボックス相場では、通常のNASDAQ-100指数よりもパフォーマンスが落ちてしまうのです
通常株価というものは、上昇、下落を繰り返して動いていくものです。なのでこの注意点を知らないで運用してしまうと、株価が特に下がっているわけではないのに、いつの間にか評価額がマイナスになっているなんてことになりかねません
なのでこの注意点はしっかり抑えておきましょう
長期投資には向かない
楽天レバレッジNASDAQ-100に限った話ではありませんが、レバレッジ商品に関して金融庁は長期投資を推奨していません
というのも、先ほども挙げたように通常株価は上昇、下落を繰り返すものです。しかし、その上昇、下落を繰り返すことにより、基準価格よりも低いパフォーマンスになる場合があります
つまり長期で運用した場合一定の範囲内で、上昇、下落を繰り返すボックス相場が続いてしまうと、どんどん損失が膨らんでしまうことになるのです
これが、金融庁がレバレッジ型の商品は短期投資向けだと言う理由です
ちなみにこのことを理解せずに「長期で見れば右肩上がりになるはず」と通常のインデックス投資の理論に基づいて投資をする人もちらほら見かけます
確かに損失を抱えている場合、一方的な上昇局面が続けばすぐに負けを取り返すことができるかもしれません。しかし、何度もいいますが、株価は基本上昇、下落を繰り返して推移します
この場合、負けを取り戻そうとするとかなりの時間を要することになりますし、なんなら損失を取り返すことができないまで行く場合もあります
早めの損切をして、その資金を別の運用にお回す方が、効率的に損失を取り戻せる場合もあるのです
きむらもちがレバナスをおすすめしない理由
それでは最後に、私がレバナスを他の人におすすめしていない理由を、上記の内容を踏まえてお伝えして終わりにしたいと思います
投資のする人の目的に合っているかどうか
投資をする人ってまずは資産を形成することを目的とする人がほとんどだと思います。投資信託にしても長期で運用する投資ですから、長期でのんびりと資産形成をすることを目的とする人が多いのではないでしょうか
そんな人にリスクのあるレバレッジの効いた投資信託をすすめるのは少し違うかなと感じる部分もありますし、何より、投資に関して人に聞いてくる、または人の意見を参考にしたいという人は初心者である人がほとんどだと思います
楽天レバレッジNASDAQ-100は決して初心者におすすめできる商品ではありません。いろいろ投資をしてきて、自分でこういった道もあるんだと発見してリスクもしっかり取れる人が運用するものだと思うので、私から、「こういう商品があるよ」とおすすめするものではないかなと思っています
おすすめするとしたら、無難にインデックスファンドの積み立て投資をすすめるから
誰かにおすすめする場合は、インデックスファンドの積み立て投資という、初心者にも運用でき且つそれなりのリターンも狙える投資があるので、わざわざリスクのある運用はおすすめしません
まずは長期でのびのびと運用ができるインデックスファンドを購入し、そこから投資について理解を深め、様々な選択肢の中から選んでいくのがいいと思います。そこからもっとリスクをとりたければレバナスを購入して運用してもいいですし、個別株の運用を始めてみてもいいですよね
1つずつステップを踏むことで、少しずつ知識は蓄積されていきます。そしていろんな辻褄が合ってきたところでレバナスを購入してみるのもいいですよね
おわりに
いろいろと、書かせていただきましたが、私はレバナスを否定しているわけではありませんのでそこは勘違いなさらぬようにお願いします
しっかり商品の注意点を理解して運用することで大きなリターンを得られる可能性もありますから、これからレバナスを買おうとしている人はしっかり特徴を理解して運用するようにしましょう
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