【投資】iDeCoって何?(iDeCoについてわかりやすく解説‼)

こたろー

iDeCoって最近ネットの広告とかで見たり、人から聞いたりするけどあれってなんなん?

きむらもち

iDeCoとは簡単に言うと自分で積み立てていく年金のことだ。積み立てNISAについて解説もしたけどあれと同じような国の制度の1つだね。

こたろー

ん?年金て年取れば勝手にもらえるんじゃなかったのか?なんで年金を自分で積み立てなきゃいけないんだ?

きむらもち

もちろん収めるものを収めていればしっかりもらえるはずだ。しかし、それだけだと生活していくには少し心許ない。今回は簡単に年金について振り返った後、iDeCoについて詳しく解説していこうか

ということで今回は

「iDeCoって何?」「なんかネットの広告とかでよく出てきて怪しい金融商品なんじゃ…?」

という人たちのためにiDeCoについて解説していきたいと思います!

この記事を読んでわかること
  • iDeCoとはなんなのか
  • iDeCoの基礎知識やメリット、デメリット

結論から言うと

iDeCoとは節税メリット満載の、自分で積み立てていくタイプの年金制度です。【資金に余裕がある人】【老後のお金が心配な人】。この2つに当てはまる人にはかなりおすすめの制度です

この結論を踏まえて見ていきましょう!

目次

年金について簡単におさらい。なぜiDeCoが必要なのか?

きむらもち

まずは年金についてざっくりおさらいをしていこう。年金には一般的に国民年金厚生年金があるね。これらについて簡単におさらいをした後にiDeCoについて触れていくよ。

年金とは基本的に階層に分かれています

3階建ての建物をイメージして聞いてもらえるとわかりやすいと思います

1階には国民年金、2階には厚生年金。そして3階にこれから説明するiDeCoが来るんですね

3階    【iDeCoのような個人で積み立てる年金】
2階    【厚生年金】    (国民年金に上乗せ)  
1階    【国民年金】    (全員加入)
こんなイメージです

国民年金とは基本的にみんなが入る年金のことですね

厚生年金とは会社に勤めている人が入る年金のことです

国民年金だけ加入している人もいれば、厚生年金も加入している人もいて、人によって違いますよね

もちろん厚生年金に入っている人の方が将来もらえる金額は大きくなってきます

だいたいの年金受給額

国民年金加入者の平均受給額…5万6千円前後

厚生年金加入者の平均受給額…14万6千円前後

厚生年金加入者は国民年金の金額が上乗せされて上記の金額になります

この金額を見ると、「老後はこれだけで安心して暮らせる!」とはなりませんよね

そこで国はiDeCoを打ち出し、自分の年金は自分で用意できるようにしたわけなんです

国の年金+自分で積み立てた年金。この2つで老後の不安を解消していこうというものなんですね

そしてこの自分で積み立てた年金というのがiDeCoになるわけです

極端な話、「老後の資金はお得な制度用意しとくから、足りない分は自分たちで用意してくれい‼」ってことなんですね

ではお待ちかねiDeCoについて見ていきましょう!

iDeCoとは

iDeCoとは

正式には、individual-type Defined Contribution pension planといい、これらの単語を組み合わせてiDeCoとなります。そして日本語で個人型確定拠出型年金というんですね

こたろー

かくていきょしゅちゅがた…?なんだか余計わからないです!!

きむらもち

個人型確定拠出型年金といって、さっき3階建ての話をしたよね。その3階部分にあたるものなんだ。難しい単語のようだけど単語毎に分けて考えると簡単だから安心しておくれ。

単語ごとに分けてみてみよう

個人型…言葉の通り自分でお金を用意し、積み立てをしていくことを指します

確定拠出…毎月積み立てる金額は決まっているが、いくらもらえるかは運用により決まってくる

年金…おなじみの言葉ですね。60歳以降に受け取れるお金のことです

つまりまとめると

個人型確定拠出年金とは、自分でお金を用意し決まった金額を積み立てていくが、60歳以降いくらもらえるかはその運用によって決まってくる

これがiDeCoになります!

こたろー

さっきから運用って言葉を聞くけど、株を買ったり投資信託を買わなきゃいけないってことなのか?

きむらもち

そういうことだね。でも運用だと元のお金よりも減ってしまう可能性もあるよね。だから、元のお金(元本)を保証するものもあるんだけど、その場合金利はいくらもつかないから、iDeCoのメリットを最大限に活用できないかもしれない。そこら辺をもう少し見ていこう

まずiDeCoとは、iDeCoという商品があるわけではありません

iDeCoとは、証券口座の中にiDeCo口座というものを作り、そこで投資信託などを買って運用することでお金を増やしていくというものなんですね

ちなみに投資信託についての解説はこちらでしているので気になる方はご覧ください

そして運用というと元本割れ(元の投資した金額よりも減ってしまう事)のリスクがあり抵抗のある人もいると思います

そんな人のために元本を保証する商品もあります。定期預金などがそれにあたります

しかし現在金利はとても低く定期預金で運用してもほとんど資産は増えない状態なんですね

iDeCoで運用する場合長期での運用になると思うので、投資信託などの商品で運用する方がiDeCoのメリットを最大限に活かすことができると思います

こたろー

iDeCoのメリットって言っても今のところiDeCo口座に投資信託を買って、老後に向けて自分で決まった金額を積み立てしていくって事しかわかんないからな。積み立てNISAで投資信託を買うのと同じって感じだけど。

きむらもち

そうだね。これだけだと積み立てNISAとあまり変わらないよね。積み立てNISAもとてもいい制度なんだけど、iDeCoにも強力な節税メリットがあるんだ。次にiDeCoのメリットを解説していこうか

iDeCoのメリット

iDeCoには大きな節税メリットが2つあります

iDeCoのメリット
  • 投資信託などの利益に税金がかからない
  • 積み立てた金額が全額所得控除になる

順番に見ていきましょう

投資信託などの利益に税金がかからない

投資で得た利益には基本税金がかかります。どれくらいかかるのかというと、利益の20%の税金がかかるんです。例を挙げてみてみましょう

例えば100万円で株を買ったのですが、株価が上昇し140万円になりました

そこで株を売却し40万円の利益が発生したとしますね

この40万円20%の税金がかかってくるんです。

投資信託でも同じことが言えます。

10年間、毎月1万円を積み立てをしていきました

年間12万円10年間なので合計120万円積み立てしたことになりますよね

そこで10万円の利益が発生していたので、全て売却し10万円の利益が確定しました

するとその10万円20%の税金がかかってきます

iDeCoで投資商品を運用すると、これら20%の税金がかからず、利益を丸々受け取ることができるんです。

元本が保証されている定期預金などは現在低金利で、利益が出ても雀の涙程度だと考えられます

なので長期で運用し、それなりのリターンが狙える投資信託などで運用する方がiDeCoの節税メリットを生かすことができますよね

こたろー

これがさっき言ってたiDeCoのメリットを活かせるってことか。利益に税金がかからないってことは、利益が出れば丸々もらえちゃうわけだもんな

きむらもち

そういうことだね。そしてiDeCoにはもう一つの超強力な節税メリットがあるからね。どちらかといえばそちらのほうがメインなイメージだね。詳しく見ていこう

積み立てた金額が全額所得控除になる

これはどういうことかというと

まず私たちが会社からもらっているお給料(以下、収入)がありますよね

その収入がたくさんある人ほど、所得税や住民税が高くなります

しかし収入だけを見て所得税や住民税が決まってくるのではありません

その収入から所得控除というものを引いた金額に対して税金がかかってくるんです

iDeCoはその所得控除になるんです

つまりどういうことかというと

iDeCoで積み立てている金額の分、税金が安くなる

ということなんです。自分で老後のためにお金を積み立てているのに、その金額の分税金が安くなっていくんですね

お金を貯めながら、節税ができてしまうお得な制度という事になるんです!

では実際にどれくらいの節税効果があるのか、ここでは楽天証券の節税シミュレーションで見てみたいと思います

年齢は30歳で60歳までの30年間運用するものとしします

 ・年収300万円 ・毎月の積立金額1万円 ・積立期間30年 運用益は年3%で計算をしてみますと

シミュレーションでの運用結果
  • 30年間の所得税、住民税の節税額は54万円(年間1万8000円) 
  • 運用益の節税額は44万5474円となりました

合計すると100万円近い節税になっていることがわかります。

こたろー

毎月老後に1万円ずつ積み立てしているだけで100万円近くの節税になってしまうのか

きむらもち

なかなかすごい数字だよね。これがiDeCo最大の節税メリットなんだ。もちろん毎年3%のリターンをを出しながら運用できるかはわからないけどね。でも国もそれだけ個人で将来的な資産を用意してもらうことに本気というわけだ。

ちなみにiDeCoは掛金に上限があります

iDeCoの掛け金上限額
  • 会社に企業年金がない会社員…月額2万3千円
  • 企業型DCに加入している会社員…月額2万円
  • DBと企業型DCに加入している会社員…月額1万2千円
  • DBのみに加入している会社員…月額1万2千円
  • 公務員等…月額1万2千円

このように上限が設定されています。ちなみに企業型DCDB、企業年金など聞き慣れない言葉が出てきているので、簡単に解説していきますね

企業型DCとは企業型確定拠出年金のことで、先ほど説明した個人型の部分が企業型に変わっているだけのものですね。つまり企業が従業員の年金口座にお金を積み立てして運用結果のお金を老後従業員は受け取れるというものです

DBとは確定給付企業年金のことです。これは従業員が受け取れる金額があらかじめ決まっている企業年金制度ですね。会社が責任をもって運用を行い、成績が悪く決められた金額に届かなかった場合、会社が不足した分を穴埋めしてくれます

企業年金とは上記の物をまとめて企業年金といいます

こたろー

ちょっと老後に向けて上限いっぱい積み立てしておくわ。そんで2千万くらい節税してお国をびっくりさせちゃる!

きむらもち

2千万は難しいと思うよ。そして実はこんな魅力的な制度にもデメリット注意しておかなければいけない事があるから次はそこを解説していこう。

iDeCoのデメリット

iDeCoのデメリット
  • 60歳になるまでお金を引き出せない
  • 受け取り時に税金がかかる
  • 手数料がかかる

1つずつ見ていきましょう

60歳になるまでお金を引き出せない

iDeCoは年金という事もあり、60歳になるまで基本的にお金を引き出すことができないんです

なので生活に必要な資金を十分確保できていて、尚且つ貯金もしっかりできている人でないと、いざという時に困ったことになるかもしれません

例えば、子どもの学費だったり、結婚資金家を買う車を買うなど先を見越して余裕があるかどうかしっかり判断して行うことが大切なんです

私自身、証券口座内の資産は順調に増えているのですが、会社員としてのお給料はiDeCoに回せるほどないので、このデメリットからiDeCoは今のところ見送っています

手元にお金があればすぐにでも始めたいんですけどね

こたろー

いくら運用の成績がよくって順調に資産が増えていっても60歳にならないと引き出せないのか。若いうちに多額の金を手にして遊びまわりたいのにな。

きむらもち

あくまでも年金だからね。ただ生活資金に余裕がある人は節税しながら資産を増やしていけるから、自分に余裕があるかどうかしっかり判断して、大丈夫そうだったらやる価値は十分にあるよ。

受け取り時に税金がかかる

こたろー

おいおい、税金がかかるなんて聞いてねえぞ!さっき運用益には税金はかからないし、所得控除にもなるとか言ってましたやん!

きむらもち

その通り。運用で得た利益には税金はかからないし、毎月の税金も所得控除によって安くなる。これは間違いないよ

こたろー

じゃあ、どゆこと?

きむらもち

これはiDeCoだからとかじゃなくて、年金とは受け取る時に税金がかかるものなんだ。いざ60歳になってお金を受け取るぞ!という時に税金がかかってしまう。でもiDeCoなら受け取る時に優遇措置が適用されるから普通の年金よりもお得に受け取ることができるんだ。

iDeCoはお金を受け取る時に優遇措置が用意されているので普通に年金を受け取るよりもお得に受け取ることができます。

iDeCoの節税メリットを最大限に活かしてお金を受け取るにはなかなか面倒な計算が必要だったりしますが

普通に受け取ってしまったからといって、「めちゃくちゃ損した!」となる事は少ないと思うのでそこはご安心を

お得な受け取り方についても機会があったら記事にしたいと思います!

手数料がかかる

iDeCoは加入すると手数料がかかるんです。料金形態は証券会社や銀行で様々なのですが

大きく2つ覚えておいてほしい手数料があります。

それが加入時にかかる手数料と、毎月かかる手数料です

楽天証券を例にしますと、加入時、移換時にかかる手数料が2829円

これは国民年金基金連合会に支払うもので、どこも同じ金額です

そして月々払う金額は171円となっています

ここで注意が必要なのが楽天証券は運営管理手数料というものが0円となっています。この金額を含めて月171円となっています

しかし、他の大手の銀行などでiDeCoを活用すると運営管理手数料が発生してしまうところもあります

このようにiDeCo口座をどこで開設するかというのも大事になってくるんですね

こたろー

じゃあ結局どこでiDeCo口座を作るのがいいんだ?

きむらもち

特にこだわりもなければ、お勧めはネット証券の楽天証券SBI証券かな。SBI証券も同じように運営管理手数料はかからないし、商品も魅力的なものが揃っている。個人的にiDeCoをするならSBI証券をおすすめするよ。

このようなデメリットもあるiDeCoですが

しっかりデメリットを理解しつつ運用していけば節税をしながら老後の資産を確実に増やすことができます

お得な制度こそ、デメリットをよく理解しておくことはとても大切です!

iDeCoの始め方

こたろー

だいたいのことはわかった!あとはどうやって始めればいいんだ?具体的な手順を教えてくれ!

きむらもち

やる気満々だね!具体的な手順を開設して今回は終わりにしようか

iDeCoを始めるには以下のような手順で進めていきます

STEP
証券口座を開設する

iDeCoをするなら優良な商品がそろっているSBI証券をおすすめするよ

STEP
証券口座の中にiDeCo口座を開設する

証券口座開設時に同時に開設することができるよ。難しい手順もないので安心してください

STEP
iDeCo口座の中で投資信託などを買って運用する

あとはほうっておけばOK!

このような手順を踏むことでiDeCoを始めることができます

証券口座の個人的なお勧めは優秀な商品が揃っていて、手数料も安いSBI証券です

口座開設数、iDeCo利用者数ともにNo1の証券口座です

「楽天証券のメリットを記事にまでしていたくせにここにきてなぜSBI証券⁉」と思われた方もいるかもしれませんが

ここではiDeCoを運用するなら、というところに着目しておすすめしています

もちろん楽天証券で行っても問題はないのですが、投資商品の充実度であったり手数料の観点からSBI証券をおすすめしています!

iDeCoの資料請求なども気軽にできるので、興味がある人は是非見てみてください

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SBI証券 iDeCo

終わりに

以上でiDeCoの解説は終わりです

このようにお得な制度を国がするということは

それだけ私たち国民に利用してもらおうとしているわけなんですね

それはなぜかというと、足りない年金を自分たちで用意してもらうため

2022年には法改正によりiDeCoが今までできなかった人でもできるようになるなど、国も本気な様子が伝わってきます

国の制度は難しかったり、理解しにくいところもあると思いますが、できる限りわかりやすくこのブログでも発信していこうと思っています

他にも積み立てNISAなどお得な制度があります。興味がある人は是非覗いてみてください

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この記事を書いた人

初めまして、きむらもちです!
元保育士で、現在投資や副業に力を入れて生活をしています。音楽、ゲームも楽しみながら、投資や暮らしに役立つ情報を中心に発信していきたいと思います^^少しでも誰かの暮らしが豊かになるよう情報発信していきたいと思います!

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